福井県年縞博物館
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公開日:2022/12/08 | 更新日:2022/12/08
福井県
県営博物館
歴史資料館
  • 施設の正式名称 : 福井県年縞博物館(ふくいけんねんこうはくぶつかん)
  • 愛称 : 年縞博物館
  • 施設の住所 : 日本, 福井県三方上中郡若狭町鳥浜122-12-1
  • 施設の連絡先 : 0770-45-0456(毎週火曜、年末年始<12/29~1/2>休館。火曜日が休日の場合は翌日休館、GW期間および夏休み期間は休まず開館。施設メンテナンス等の臨時休館あり)
  • 所有者 : 福井県
  • 運営母体 : 福井県
  • 運営母体の連絡先 : 0776-21-1111(福井県庁)
  • 料金体系 : 有料
  • イヤホンガイド : 無。専門員によるガイド有
  • 予約の必要 : 無。各種イベントの際は予約必要

※ 掲載当時と情報が異なっている場合がありますので、開館時間、休館日、イベント等、正確な最新情報は公式URLをご覧ください

この施設の設立趣旨

年縞ねんこう博物館は、とんでもない「泥」=「年縞」を通じてその永遠のテーマの答を見ていただく、感じていただく、世界初の博物館です。
年縞は、長い時間をかけて湖の底などに積もり積もった泥のシマシマです。年縞博物館がある福井県若狭町の景勝地、三方五湖の一つ、水月湖の底から世界のどこにもない、ありえないほど完璧な7万年分もの年縞が採取されました。その長さは45mもあります。水月湖が「奇跡の湖」と呼ばれるゆえんです。
水月湖の年縞は、1年の欠けもないことから、歴史の年代決定のための国際標準の「ものさし」(IntCal)に採用され、世界の歴史研究 に大きな貢献をしています。その「ものさし」によって、福井県の水月湖は世界の「Lake Suigetsu」として広く知られるようになりました。
「年縞」はまだ新しい言葉ですが、2018年1月に出版された『広辞苑・第7版』に初めて収載されました。多くの学科の教科書で、水月湖の年縞をテーマとするページが増え、生徒たちはいち早く年縞を学んでいます。私も、「中学国語」の教科書に年縞物語を書いています。
福井県は、その「年縞」の現物を公開し、日本人のみならず福井県に来訪される世界中の皆さんに見ていただく場として年縞博物館を設立しました。
年縞博物館では、水月湖の7万年分という年縞が醸し出す時間、歴史を体感していただくために、45mの年縞をまっすぐに並べた「年縞ギャラリー」を設けました。45m、7万年を実感していただいたあと、年縞の世界をご紹介する展示をじっくりと見ていただきたいと願っています。

【福井県年縞博物館 特別館長 山根 一眞】

(公式URL「福井県年縞博物館 ご挨拶」より)

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<2022年10月 来訪>

ジャーナリストでノンフィクション作家の山根一眞氏が特別館長をされている「福井県年縞博物館」にぜひ伺いたいと、2020年から何度か計画を立てたものの、その度にコロナ渦で外出禁止令が出て、福井行きを断念していました。

2年越しにようやく願いがかない、初めての福井県。
午前中に10月1日から無料開放されたばかりのレインボーラインに行って広大な三方五湖を眺め、午後から年縞博物館に向かいました。

当日は特別館長の山根氏と古気候学研究センターのセンター長 中川毅氏、年縞博物館館長の吉田 昌弘氏のお話を伺いながら館内を巡るという非常に贅沢なひとときを過ごさせていただきました。

既存の博物館ではなく神社をお手本にしたというお話に納得の、荘厳な造りの博物館でした。

(木原)